そこへ、杖を突いた年配の男性と若い女性がやって来て、私の隣の空いた場所に腰を下ろされた。
女性が、一生懸命何かを話されながら、色々お茶を買って来たりしてお世話していた。最初、親子かなと思ったが、話し方が丁寧な言葉遣いで、家族ではないらしい。
最初は、すぐ隣に座られたので、顔を見ることも出来ず、声だけ聞きながら、若い女性の、本当に今どき聞かない、心のこもった話しぶりに、感心しながら、どういう関係かなと想像していた。
女性が、用時で席を立った時に、ご老人に「親切な女性ですね。親戚の方ですか?」と聞いてみたら、「私は、老人施設に入っていて、あの方は、そこの職員の方です。」と答えられた。
あとで女性の顔を見てみたら、まだ20代に見えた。
その時私は、横で文先生の七男の亮進さまの語られた説教(七死復活八段完成)に感動して、涙を流しながら読んでいた。
紙上説教の感動と、隣から聞こえてくる、心温まる会話に心が二重に洗われる感じがした。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。